待合室
2020/02/10
病院dayだった。
白い無機質な床に、長い椅子の上にマスクして浮かない顔して老人が並んで座っている。
病院の待合室は憂鬱になる。
そして待つ時間が長い。
とてつもなく長い。
退屈な時間は容態を一段と悪くさせる。
病院には老人がたくさんいた。
みんな具合が悪そうだった。
心が痛かった。
僕みたいな若者は僕しかいなかった。
日本には老人が溢れてる。
人はいつ死ぬか分からない。
病院にいる老人が先に死ぬとは限らない。
父親が先に死ぬとは限らない。
君が先に死ぬかもしれない。
急死するかも。
事故死するかも。
殺されるかも。
病院に行ってそんなふうに思った。